マツカワカレイ
≪マツカワカレイ≫
1.あだ名は"王鰈"マツカワカレイ
なかなか目にすることが少ないマツカワカレイ。 ホシガレイやヒラメと並ぶほどの高級魚です。そしてカレイの中では最高に美味と大絶賛されて最近では人気を集めています。 そのことから漢字で鰈の王様と書いて"王鰈(おうちょう)"と呼ばれています。
2.サイズは大きいほど美味しくなる!
魚は一般的にサイズがあまりにも大きくなりすぎると、大味になると言われていますが、マツカワカレイは違います! カレイ類のような平たい魚は大きければ大きいほど身が厚くなり美味しくなるのです。 大きいものだと体長80cm、体重6㎏を超えるものもあります。
そんな大きなマツカワカレイの味といったらそれはもう"旨い!"この一言につきます。水揚げされてすぐにおろして、刺身で食べたら"コリコリ" "シコシコ"と、身のしまりが良いのでとても歯ざわりの良い食感を楽しむことができます。
3.美味しさの秘密はエサにあり!
味・歯ざわりともにカレイ類の中では一番美味しい!と評判のマツカワカレイですが、そんな美味しさの秘密はエサにあるのです。 何をエサにしているのかと言いますと、魚類・エビ類・カニ類を主に食べて成長しています。人間界でも贅沢品と言われているカニをマツカワカレイも食べているなんて・・・ホントに贅沢な魚です。しかしそんな贅沢なエサを食べている甲斐あって、マツカワカレイそのものもこんなに良質な身になるのです。
マツカワカレイ
年々漁獲量が減ってきているマツカワカレイ。 1970年代前半までは、日高地方だけでも年間20t以上の漁獲があったのですが、それ以降は漁獲量の激減が続く一方です。そのことから天然のマツカワカレイは年間0~数尾しか水揚げされないという異常事態です。 最近では漁師さんですら自然界でマツカワカレイの産卵や成長を見ることが少なくなってきています。
マツカワカレイ
マツカワカレイはだいたい12~2月の冬の時期に水揚げされます。わりと漁期も短く、漁獲量も少ないことから市場に出回ることも少ないため、なかなか手に入れることも困難だと言われる方が多いです。 しかし近年では漁獲量が激減しているということで、養殖や稚魚の放流などと人工的に数を増やす取り組みも行っています。その甲斐あってか、マツカワカレイは成長も早いのでここ最近では少しずつ漁獲量が増えてきています。 ちなみに8cm程度の稚魚を放流した場合、2~3年程で40~50cm程度の大きさになりだいたい食べられるようになります。また放流してもその場所からの移動も少ないので、定着性の強い魚でもあることがわかります。
そんなマツカワカレイ、なぜ"マツカワ"と呼ばれているのか?と思われた方。魚体表面のウロコが硬く、触った感触もザラザラしていて、松の幹の表面に似ていることからマツカワとも呼ばれています。
見た目的には決して美味しそうとは言えませんが、一番の旬な時期に一度食べたら二度とその味は忘れることができないほどの美味しさです。口に入れた瞬間はふわっと、そして噛めばコリコリ、シコシコとした絶妙な歯応え!そしてなんといってもあの肉厚な白身、ほど良い脂のノリ…う~ん!旨い!想像しているだけでもよだれがでます(笑)これぞまさに北海道の冬の名物です。
まずは刺身で食べていただきたいです。よくカレイと言えば煮付けやフライなんかにされることが多いですが、マツカワカレイの場合はまた別です。新鮮なものであればその日におろして、飲食店なんかであれば"今日のオススメ"といったようなメニューで提供してもらえると、きっと人気を集めるのではないかと思います。
そして味もそうですが、この「マツカワカレイ」というカレイの食感を最大限に噛みしめ・楽しみ・味わっていただきたいと思っております。他のカレイでは決して味わうことのできない食感です。
マツカワカレイ
刺身で食べるのがお勧めなマツカワカレイですが、もちろん一般的なカレイと同じく煮付けやムニエル、フライなどにしてもとても美味しくいただくことができます。 せっかくなので、ここで簡単で美味しいマツカワカレイの食べ方をご紹介させて頂きたいたいと思います。
*マツカワカレイの肝和え*
材料
- マツカワカレイ
作り方
- マツカワカレイの肝をとり出し、日本酒に5分程漬けておきます。
- その間に、身の部分を刺身で食べるときより少し大きめにスライスして、サッと湯通ししておきます。
- 日本酒に漬けておいた肝をサッと湯通しして、潰します。
- 肝を潰したものにすこし味噌を加えて混ぜます。
- 小皿にスライス玉ねぎやレタスを下にしいて、その野菜の上に2で湯通しした身をのせます。
- その上に4でつくった肝ソースを少しかけ、薬味を添えて完成です。
人によってはあまり得意じゃなかったり、大好き!!なんて好みがハッキリ分かれる『マツカワカレイの肝和え』ですが、一度食べてみてはいかがでしょうか?
サッと湯通ししたマツカワカレイの身質は、鳥のささみに脂がいっぱいのってる様な食感にちかいです。そしてこの料理、最大の魅力でもある肝ソースは、味噌を少し加えているせいか、濃厚だがそこまでクセのない食べやすい肝ソースとなっています。 ですから寿司屋のお通しとして提供されると、喜ばれる方が多いのではないかなと思います。
刺身で食べるのがお勧めなマツカワカレイですが、もちろん一般的なカレイと同じく煮付けやムニエル、フライなどにしてもとても美味しくいただくことができます。 せっかくなので、ここで簡単で美味しいマツカワカレイの食べ方をご紹介させて頂きたいたいと思います。
**マツカワカレイと野菜のこく旨スープ**
材料
- マツカワカレイ(身の切り身か、頭のみでもOK)
- 長ネギ
- ミニトマト
- ブロッコリー
- しめじ
- コンソメスープの素
- 塩
- 日本酒
- ブラックペッパー
作り方
- マツカワカレイの切り身であれば、食べやすいサイズに小さく切っておきます。長ネギも5~6cm程の大きさに切っておきます。
- フライパンに、1で切っておいたものと野菜、調味料、水を入れます。
- 落し蓋をして、弱火~中火くらいの火加減で静かに30分ぐらい煮ます。
- だいたい煮詰まってマツカワカレイにも火が通ってきたら、しめじとミニトマトを入れてもう5~10分程煮詰めます。
- しめじやミニトマトにも火が通ったら、塩で味を整えて完成です。
お皿に盛り付ける時に、身を崩さないないようにすることがポイントです。そして白身魚だけでは、盛り付けしたときにあまり栄えないので、彩りに緑や赤など色味を加えることもお勧めです。
また食感のほうも、さすがマツカワカレイなだけあってスープ煮にしても刺身で食べる時とはまた違って、脂のノリといい身のとろけ具合といい・・・。もうこれは言葉では伝えきれない、食べた人にしか楽しむことのできない極上の味わいです。 ついでにもしスープが残った場合は、鍋のベースなんかにしてもこれまた美味ですよ!魚介風味の海鮮鍋が簡単にできちゃいます。
*骨と皮のパリパリせんべい*
材料
- マツカワカレイの皮と骨
- 唐揚げ粉
作り方
- 皮と骨に唐揚げ粉をまぶします。
- 油で揚げるだけで完成です。。
これはすごく簡単なうえに美味しい!忙しい方や急遽お酒のおつまみが必要なときなどに作ってみてほしい一品です。簡単に時間をかけずにお菓子感覚で食べられるからこそ、魚嫌いなお子様なんかでも喜んで食べてくれるかと思います。 そして魚の皮や骨などを使用しているので、カルシウムもたっぷり!身体にはすごく良いお料理です。 飲食店なんかでは、よくメニューにあるフライドポテト感覚で提供してみてはいかがでしょうか?
マツカワカレイ
1.北海道えりも町
人口約5200人しかいない小さな町、えりも町。北海道の一番下に位置し、キャッチフレーズは"海と大地のふるさと"ということもあって、聞いただけでも魚の美味しそうな町です。それもこれも風がとても強いため海は荒れ、そのうえ寒いという海の生き物にとっては最高の気候です。そんな豊な水産資源と断崖絶壁の雄大な素晴らしい景色に恵まれた町となっています。 そんなえりも町には、年間30万人以上もの観光客が全国、いや世界各国から訪れています。私も今まで何度行ったことでしょう・・・。3回ぐらいは行きましたね。
「そんな小さな町の何が魅力なのか?」 と言いますと、私個人的にはやはり"風の強さ"じゃないでしょうか?
2.年間の平均風速が最も大きいえりも町
えりも町の風の強さといったらそれはもう半端なものじゃないですよ!!年間通して平均してみると、風速10メートル以上の風の吹く日が年間290日以上あるのです。ちょっと近所へ買い物に出かけるのも一苦労です。 私が行った時もとても風が強く、一歩間違えば転倒してしまうほどです。まして11~5月ぐらいの冬の時期なんかだと雪が降り、道には氷がはり、うかうか散歩なんかはしていられません。
もう"ビュービュー"というよりは"ゴーーゴーー"という恐ろしい音をたてて風が吹いています。 風が一番強い場所として「風極の地」とも呼ばれています。そんな強い風を体験してみたい!というのが魅力的らしく多くの観光客様が訪れています。
3.えりも岬「風の館」
えりも町の端っこにあるのがこの「風の館」です。
「強風を体験してみたい!!」 という観光客様に大人気。
その秘密は・・・この施設では風速25メートルの強風を疑似体験できるのです。日常生活ではなかなか体験できない強風を一度は体験してみたいと思われる方が多いようで、かなり賑わっております。私も試しにどんなもんか?と体験してみたところ 「立っていられない!こんな重みのある私が飛ばされそうだ...」 なんて真面目に実感しました。そして、こんな強風がほぼ毎日のように吹いているえりも町で暮らされている方は、本当に大変というか苦労するだろうな、と改めて思いました。もともと風の強い地域とは思っていましたが、ここまでの強風だったとは思いもせずビックリです。
マツカワカレイ
千島海流と日本海流が交錯している最高の気候の中で育ったマツカワカレイ。ミネラルなどの栄養たっぷりの海中で生活しているエビやカニを食し、そして寒い冬には荒れ狂う海中で身をギュッとひきしめます。 そして荒波にもまれるため、体を傷つけないようにマツカワカレイの表面は、ウロコがかたくザラザラとした触感になっています。 そんなマツカワカレイの味は格別です!クセがない甘みのある脂だからこそ、食べすぎてもくどくない。
そんな良質なマツカワカレイを仕入れたいと検討されている店舗様はぜひ一度お問い合わせ下さい。 マツカワカレイと一言でいっても、姿のものからさばかれて切り身になっているもの、頭だけのものなどと店舗様の用途に合わせて様々な商品もご用意させていただいております。またロット数なども、仕入れ担当者様のご要望に最大限応えられるよう努めさせて頂きます。
お客様に喜ばれる「海産物」であるために
これからも皆様の「満足」を追求し続けます。